ライオンがいない宇宙に行ったライオン

 

どうも。

どうしてもこの気持ちを残しておきたくて書いています。

自己満足なので悪しからず。

 

 

 

あれから5年が経ちました。

色々あったけど、なんだかんだこうして今もeighterとして過ごしている日々。

この5年の間に何度も降りようと思ったことがありました。

でもやっぱり関ジャニ∞が好きで、今は紫色のペンライトを振っています。

 

今日これを書き始めたきっかけは先日の少年倶楽部プレミアムです。

実は18祭のドームの時にも書いていたのだけれど、気持ちがまとまらなくて結局書けなかった。

でも、今この気持ちをどうしても残しておきたいので書き綴ります。

 

 

突然ですが、私は宇宙に行ったライオンが好きだ。

初めて聞いた12年前から。

ずっと、ずっと、大好き。

身近な人から「あなたといえば宇宙に行ったライオン」と言われるほど。

私はこの曲が大好きだ。

 

だけど、5年前、この曲が嫌いになりました。

いや、正確にいうと大好きだけど、もう二度と聞きたくない曲になっていました。

 

 

私は重度のすばる担だった。

すばるくんが全てで、すばるくんがいれば他はどうでもよかった。

すばるくんの言葉や歌が支えで、すばるくんに縋るようなファンだった。

強いのに弱くて、弱いのに強い。

相反するすばるくんの魅力に猛烈に惹きつけられていた。

そんなすばるくんを表すのがこの「宇宙に行ったライオン」という曲。

 

この曲は9割すばるくんが歌っていたといっても過言ではない歌で、以前亮ちゃんが「好きなのに歌パートが少ない」と言っていたほど。

(ドリフェスですばるくんが1人で歌った時も正直違和感がなかった)

イントロのギターがすごく印象的で、激しい音の中を掻き分けるように届くすばるくんの泣き叫ぶような歌声と紡がれる歌詞はまるですばるくん自身を表しているようだった。

 

「何も出来ない事以上に 何も知らない事を知った 俺はこんなもんじゃねーと 涙を堪え叫んだ ガオー!!」

 

当時のすばるくんはまだ不安定で、

やりたい事とやりたくない事、やらなければならない事。

願いと現実。

そういったものでたまにパンクしてしまう事があった。

それが抑えきれなくなって態度に出てしまう。

だから昔は公演終わりに「すばる 機嫌」と検索していたeighterは少なくないと思う。

 

そんなすばるくんが感情をぶつけるのが歌だった。

 

小さな身体から発せられる鬼気迫るような迫力と、東京ドームの天井席の一番後ろまで届く歌声の中に見える今にも壊れてしまいそうな繊細さ。

泣いているのに「クソッタレ!」と意地を張る姿はライオンそのもの。

 

そんなすばるくんが「初めて得た仲間に 曝け出して応えたいんだ」と歌いながら6人を振り返っていたことは今でも忘れられない。

関ジャニ∞という場所を見つけたすばるくんが歌う時に絡ませていた自身のメンバーカラーである赤のマイクコードはすばるくんと関ジャニ∞を繋ぐ赤い糸のように見えた。

 

 

「風が風であるように 俺が俺であるために

初めて見えた世界に 自分を重ね合わせるんだ

強きプライドの為 プライドを捨てる時

俺はこんなもんじゃねーと 震える血が滾るんだ

限界なんか壊して、遠くへ 限界なんか壊して、遠くへ

限界なんか壊して、遠くへ 金の鬣揺らして ガオー!!!」

 

遠くへ!!と叫んだ後の大サビはもう、すばるくん自身のことなんじゃないかと思った。

すばるくんはこの歌に自分を重ねていたのではないか。

そしてそれはきっと関ジャニ∞も感じていた。

だから宇宙に行ったライオン=渋谷すばるだった。

 

そんな歌を今年、5人はドームで歌った。

何万人の前で、歌ったのだ。

 

だって、歌ってほしくなかった。

もう聞きたくなかった。

すばるくんがいない宇宙に行ったライオンなんて、そんなの宇宙に行ったライオンじゃない。

 

そう思っていた。

だけど、5人は歌うことを選択したのだ。

 

正直下手くそだった。

すばるくんと比べたら、物足りない。

音だって足りない。

亮ちゃんのようにギターを持ち替えるなんてこともしない。

 

やっぱり聞きたくなかった、

そう思った。

 

でも、同時にありがとうが溢れた。

あぁ、5人で歌ってくれるんだ、って。

 

下手くそだなぁ、物足りないなぁ、って思ったけど、12年前に聞いた宇宙に行ったライオンと同じくらい強烈に惹きつけられた。

 

きっとたくさん練習したんだろう。

たくさん、過去の映像も見たんだろう。

 

E×Eだけじゃない。

多分JUKEBOXや今まで披露した全てを詰め込んだのがあの宇宙に行ったライオンだった。

だから、5人なのに7人の姿がはっきりと目に浮かんだ。

過去を捨てることなくすべて包み込んで未来へ繋げる5人がそこにはいた。

そして、それだけ歌う覚悟と勇気が必要なこの曲を選んだのはきっと5人の関ジャニ∞を続けていく証明だった。

 

その答え合わせが昨日の少年倶楽部プレミアムだった。

 

「楽曲が息を吹き返した」

 

この言葉がすべてだと思った。

そしてこれは今の関ジャニ∞自身だと思った。

 

これから先、5人の関ジャニ∞で「もう歌えない」という曲は一曲もないでしょう。

きっとどんな形であれ、彼らは「どうにか5人でやってやるぞ」と成立させてくれる。

それで「下手くそだなぁ」「物足りないなぁ」って思うこともあるだろう。

だけど、そうやって思い出を重ねていくことは悪くないと思う。

 

だから今、「関ジャニ∞の中で好きな曲は?」と聞かれたら、私は迷わずこう答えるだろう。

宇宙に行ったライオンが好きです、と。