「渋谷担って信者ばっかりだよね」
よく言われる言葉のひとつです。
そしてそれは渋谷すばるのファンである私達自身も分かっている事ではある。
「私ってすばるくん信者なんだろうな」
そう思う瞬間は少なくない。
まず呼び捨てできない(これは私とか多分一部だけど)
結構大倉とか信五とか丸とか呼び捨てもしくはあだ名で呼ばれることが多い中「すばるくん」で定着している。
間違っても"すばる"なんて言えない。
すばるくんもしくはすばるさん。
そして他人にすばる呼びされると無駄に反応し「すばる"くん"じゃ!呼び捨てにすんなアホ!」と錦戸亮ばりの勢いを見せる。重い。
そしてすばるくんのファンって基本的にすばるくんのやる事なす事を全て受け止める傾向があるというか。
すばるくんの行動全てが正解だとは言わないけれど、基本的にすばるくんのやりたい事を見届けたい傾向がある。
そしてダメなところを見ても甘やかしてしまう癖がある。
典型的なダメファンである。
「今のすばるくんはこういう事がやりたいんだろうな」
「芯のしっかりしてるすばるくんだから」
「すばるくんの決めた事についていきたい」
だから正直他のファンの人が自担がもししたら許さないようなことも許せてしまうのが渋谷担です。
(ズムサタ事件も「本当はいけないけど、でも朝早いし寒いだろうし人見知りなすばるくんだから仕方ない」って思ってしまったダメオタです)
だから熱愛が出ても基本的に「何年も彼女がいなかったすばるくんにもついに彼女が!」「それにすばるくんは1人じゃ生きていけない子だから」「すばるくんが幸せならそれでいい」的な謎の親目線みたいな感覚で見守りたくなる。
それはもう「幸せになれよ!(柳沢慎吾スマイル)」って親指立てたくなるレベル。お前は誰だよ。
でもこれってジャニーズの中では珍しい傾向な気がする。
よくリア恋枠って言われるようなメンバー(エイトで言うと大倉とか、嵐だとニノちゃんとか)ではあり得ないことなんじゃないかな、と。
尊敬から好き!ってよりは恋愛ゲームの王子様枠、キラキラしたアイドル、そして理想の男性に近い感覚なのが大倉二宮なのかな、と。
だから熱愛出たら「別れてほしい!」「あんな女◯◯には相応しくない!」って声が大きいのかな、と(まあそれだけじゃないだろうけど)
すばるくんってリア恋枠というよりは尊敬枠なんだろうなーって思う。寧ろ崇拝枠。所謂宗教。
だからファンがいまいち増えない。
何故なら入信しないといけないから(爆)
なので毎年感じてるすばるくんの挨拶時の周りの静けさ。笑
基本的にいつも私の周辺3メートルは誰も声を出してません(爆)
まあそれは置いておくとして。
すばるくんのファンって基本的にすばるくんに似てるところがあるというか。
不器用で人間不信、人見知り、何かに悩んでいたり、挫折をした事があるような人。
話を聞いていてもそういう人が多い気がする。
すばるくんに似たようなものを感じ、それでも前を向いてるすばるくんに希望を見出している。
すばるくんって本当にどうしようもない人間だなあって思う。
優しいのに不器用で、その癖変に繊細で。
嘘がつけなくて、自分の決めた事に真っ直ぐで。
すごく生きにくい人だろうなって思うし、実際それで苦労もしている人。
今でもネットで叩かれることも多いし。悲しい事に。
アイドルだからそういう時に落ち込んでいるような裏の姿を見せないようにするのがセオリーなんだろうけど、すばるくんはそうじゃない。
落ち込んだ時はとことん落ち込むし、疲れた時は疲れた顔をする。
とてもアイドルとは言えない。
でも、だからこそ人間味を感じるというか。
同じように何かを感じて生きているんだなあって思う。
アイドルってやっぱりマイナスな事って言わなくて。
どんなに辛い事があってもキラキラしている姿を見せようと、プラスな事しか言わない。
だから輝いて見えるし憧れるし夢が見れるんだろうなって思う。
だけどすばるくんはマイナスな事も言うし、そういう姿だって見せる。
アイドルとしてはどうなの?って思う人もいるだろう。
だけどそういう姿に少なからず安心できるのも事実。
人間どうしても黒い感情や燻った気持ちがある時ってあるし、そういう時にキラキラした前向きな言葉を聞くと「あなたには分からないだろう」って更に落ちていく時もあるから。
直向きさがストレスになる事もある。
だから他人のそういう姿を見ると自分だけじゃない安心感を得られる。
だけどすばるくんはそれだけじゃなくて。
その後に続く後ろ向きでも前向きでもない正直な気持ちや芯の強さに自分も頑張ってみよう、って思える。
生きていればどうにでもなるなって。
悩んだっていいし、そういう時間もいつか自分の為になる時がくる。
そう思わせてくれる。
すばるくんの言葉には重みがあって、"アイドル"ではなく渋谷すばるという一人の人間として届けてくれる。
そして言葉だけじゃなくて行動、それが主に歌な訳だけど。
音楽を通じて届けてくれる。
口下手だからこそ歌から届く想いの深さは違うというか。
だからすばるくんの歌は心に響くし、届いた人の心を掴んで離さないんだろうなあと。
そしてそんなすばるくんといえば。
少しネットで物議を醸していた今回のエイタメですばるくんの変化。
まず一つ目はここ数年では増えてきたけどそんなレベルではないくらいのファンサ(というかお手振り)をしていた事。
今まではどんなに他のメンバーがピック手渡ししたりお触りしたり指をさしたりファンサをしていても何事もなく歌い続けていたすばるくん。
一部では「(すばるくんの)中身が変わったのでは?」と言われるくらいの変わりよう。
まるでファンサマシーン。ただお手振り中の目線は一体どこを見ているのかわからない。
ふわふわしていてかわいい。
ファンサをするすばるくんを嫌がる人もいるけれど、私はこれに関しては素直に「すばるくんも丸くなったなあ」って思って嬉しかった。
あまり誰かの影響を受けないすばるくん(尊敬してる人とかは別として)が手を振るようになったりしたのは何か変化があったからなんだろうなって思ってそれを素直に受け止めて変わるっていうのがまず今までではあり得なかったな、と。
それにやっぱり言葉だけじゃ届かないものもあるから。
言葉と行動で示せるものってきっとたくさんあるから。
だからすばるくんなりのありがとうって気持ちだったりなのかな、と思って素直に嬉しかった。
ただ何度も言うけど目線はどこを見ているのかわからない。
そしてもうひとつはオモイダマ。
「オモイダマ今空へ駆け上った それはあの太陽より眩しかった」
今までのすばるくんは全てを曝け出すように、叫ぶように、祈るように心を震わせて歌っていた。
それが今年は柔らかく笑みをこぼしながら手を振りながら歌っていた。
とても大きな変化だと思う。
実際それを見て「渋谷すばるは変わってしまった」と言って担降りした人を見た。
元々担当じゃなくても失望したと言っている人もいた。
だけど、私は逆にすばるくんは凄いなあと思ってしまった。
今までのオモイダマといえば最後に歌うしっとりしたシーンが多かった。
10周年の関ジャニズムでは「関ジャニズムとは?」という問いかけの後に歌われていた。
野外で行われた十祭ではMCの後だったけれど日が暮れて、その前にはイッコニコニコやありがとうを歌っていて会場全体がしっとりとしていた。
その中で突き抜けるようにオモイダマを叫ぶすばるくんは本当にDVDとか映像では伝わらない生で見た人にしかわからない空に突き抜けるような強さがあった。
だからこそあの叫ぶようなオモイダマだったんだろうと思う。
だけど今回のオモイダマはその時とは違う。
会場全体のライトは明るいし、その後に続くズッコケとかのまさしくアンコールっていう盛り上がる曲が用意されていた。
今までとは状況も雰囲気もまるで違う。
だからこそ歌い方を変えたのかな、と思った。
そして挨拶の時には毎回360°全体にお辞儀をしていたすばるくん。
くるくる回って手を振ったり本当に沢山の人を微笑ましい気持ちにしてくれました。
そんなすばるくんはオモイダマではステージが回る中自分が歌わない他のメンバーが歌っている時もカメラに抜かれることはないけれどひたすらみんなに手を振っていた。
この回るステージはどの公演も同じペースで回っていて、歌い終わる頃に一周回る感じになっていた。
だからどの会場でもソロパートの時はいつも同じブロックの方を見て歌うメンバー。
だからもしその時にすばるくんがいつもの目を閉じて叫ぶ歌い方をするとそこのブロックの人達だけには手を振れない。見ることすらない。だって歌っているから。
でもそれって不公平なんじゃないかなって。
ここの人達には手を振るのに、この人達には手を振らない。
いくらソロパートだからってきっとそのブロックの人達は寂しいと思う。
私は今まですばるくんがファンサをしないのはどの席の人もみんな平等に楽しませるっていう意味があるんだろうなって思っていた。
(歌に集中したいとか歌を聴いてほしいっていうのもあるだろうけど)
だって同じお金を払って同じeighterとしてライブに臨んでいるのだから。
だからアリーナだろうが天井だろうがどこにいる人も同じだけ楽しむ権利があるし、どこが特別だとかないのかなって思ってた。
だから「特別な人達」を作らない為にファンサをしていなかったのかなあと思っていた。
だけどその発想を変えたのかなって。
すばるくんはいつもeighterに「ありがとう」って言ってくれるし、その想いはしっかり届いているけれど。
やっぱり行動でも示してくれると嬉しいから。
だからみんなにファンサをするように変えたのかなって。
…まあファンサして反応が返ってくるのも嬉しいんだろうけど。だって35歳の男なわけだから。キャーキャー言われたらそりゃ嬉しいよ(笑)
でもそういう意味で今回のオモイダマはいつもと違う歌い方だったのかなって。
そう思ったきっかけはバンドの象とNOROSHIだけど。
所謂"渋谷すばるらしい歌い方"を象では特にしていた印象がある。
サビの「その足で踏み出せ!世界は変わる」の所とか回を重ねるごとにより一層THE渋谷すばるだなって思っていた。
正直「世界は変わる」の所とかは他のメンバーの声がかき消されていたくらいだし。ごめんけど。
でもそれは想いを乗せていい場面だからすばるくんも全力で歌っていたんだろうなって思ってる。
「産まれてきてくれてありがとう」の所とかも結構オリジナリティ入れてきてたし。
だからそこで感情を剥き出しにしていたのかなあって。
きっと"渋谷すばる"としてライブをしていたのなら象と同じようにオモイダマもいつもの歌い方だったとは思う。
だけどこれはソロコンじゃないから。
"渋谷すばるのライブ"じゃないから。
"関ジャニ∞のライブ"だから。
ソロコンをやったからこそすばるくんの中で"関ジャニ∞のライブ"への臨み方に変化があったんじゃないかなあと。
私はそう感じた。
だからそうやってすばるくんに変化があったことが私は嬉しかった。
こうやってすばるくんはいい意味で変わっていくのかなあって。
でもそうは言っても根っこのところは変わっていないしね。
だからこそ安心して応援できるし、この人には敵わないなあって思う。
呆れるくらいに素直で純粋な、かっこよくて可愛らしいおっちゃんに私はこれからもついていこう思う。
改めてそう感じました。
そして私は今日も「すばるくんが明日も1日幸せでありますように」と思って眠りにつく。
まだ眠らないけど。アーセナルが恋しいのでパッチを漁って寝る。
おわり